信州大学

究成果

重機プログラミングを通した市民参加型の農業・防災・情報教育・地域デザインの実践

  • 小林一樹(工学部 教授)
  • 2024/07/02
この研究では、重機をプログラム可能にする新しい環境を提案しました。Scratchを拡張し、子供たちでも簡単に重機を操作できるようにし、重機の利用効率向上や災害復旧作業への応用を目指しました。具体的には、Scratchで作成したプログラムを通じて重機を制御するシステムを開発し、小学生が実際の重機操作に成功する試験を行いました。これにより、未経験者でも重機を安全に操作できる可能性が示され、災害対応や日常業務における重機活用の新たな手法としての貢献が期待されます。

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通信インフラ不利地域におけるLPWA通信エリアの拡大と気象データの利活用

  • 渡邉修(農学部 准教授)
  • 2024/07/02
根羽村は森林資源が豊富で、矢作川の源流地域です。気象観測が不十分な中、近年LPWAに対応した雨量システムを導入し、リアルタイムでの降雨量観測を実施しました。高橋地区では良好に稼働し、アメダス観測点とのデータ比較も行いました。また、仮設中継局の設置場所をGISを用いて最適化し、通信可能エリアの拡大を検討しました。これにより、森林内での正確な気象データ収集が可能になり、災害時の早期対応に役立つことが示されました。

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新しい水浄化法の高度化と社会実装化に向けた研究 

  • 森脇洋(繊維学部 教授)
  • 2024/07/02
当研究は、水中のマイクロ/ナノプラスチックを除去する手法の開発や、凍結濃縮を活用した水の浄化法の研究を主軸としています。その他、農薬分析や新たな水浄化技術の開発など、持続可能な開発目標(SDGs)に関連する研究も行っています。

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留学生がつなぐ多文化防災・減災コミュニティの実現をめざす実践的教育プログラムの開発

  • 仙石祐(グローバル化推進センター 講師)
  • 2024/07/02
このプロジェクトは、日本に学ぶ留学生や留学卒業生を地域の防災・減災活動に参画させることを目的としています。具体的には、①先行事例調査、②中高生との国際共修、③大学生とのPBL型共修、④外国系住民へのインタビューとの連携、⑤防災・減災マニュアルの作成、⑥教育プログラムの立案を進めています。留学生によるコミュニティ防災・減災の教育プログラムを発展させ、地域と外国系住民の橋渡しを図ることを目指しています。

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農学部ラーニングコモンズの壁面断熱による消エネ促進と展示スペース形成および学生の環境学習効果の向上

  • 内川義行(農学部 准教授)
  • 2024/07/02
農学部の学生ラウンジの断熱改修プロジェクトは、エネルギー価格上昇に対応し、学内施設の持続可能性を高めることを目的としている。学生はDIYで断熱材の設置や窓の改修を行い、地域企業の技術支援を受けながら実施した。施工後の効果を計測し、学内外にその成果を展示することで、断熱技術の普及と環境教育の促進を図っている。学生の実践力向上やエネルギー効率の向上が確認され、地域との連携も強化された。

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地域・学校と連携した避難所開設初動マニュアルの整備と避難所開設訓練の実施

  • 内山琴絵(教育学部 特任助教)
  • 2024/07/02
この研究の目的は、地震時の避難所となる小学校で地域住民、学校、大学などが連携し、避難所開設マニュアルを整備し訓練することで、防災コア人材を育成することです。さらに成果を報告会で共有し、マニュアルの改善と地域社会のネットワーク強化を図ります。具体的には、ワークショップや実践的な訓練を通じて、地域住民の積極的な参加を促進しました。今後の課題としては、避難所運営や被災者支援などの次のフェーズに向けた対策を進め、地域内の防災ネットワーク構築を強化することが挙げられます。

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繊維製品の生産体験を生かした子どもの環境配慮マインド育成

  • 福田典子(教育学部 准教授)
  • 2024/07/02
本研究は、衣食住の生活材の生産が家庭内で行われる時代から、家庭内の仕事が社会化し、子どもの衣生活も大きく変化している現状を調査しています。特に衣類の生産と消費の環境問題に焦点を当て、リメイク活動を通じて子どもたちに環境配慮の重要性を学ばせることを目的としています。具体的には、附属小中学校での古着リメイクプロジェクトを実施し、効果と課題を明らかにしました。将来の社会担い手としての環境配慮意識の育成を目指す教育上の取り組みが示唆されています。

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アブラナ科根瘤病発症を軽減するための緑肥作物の活用

  • 鈴木 香奈子(農学部 助教)
  • 2024/07/02
この研究は、高温や低温によるキャベツの被害を避けるため、緑肥作物の栽培効果を調査している。春季に再度栽培を開始し、根瘤病菌の影響を評価する予定だ。また、暗所栽培手法を利用して緑肥植物の病原菌感染土壌への適用可能性も検証している。生産者の意識調査では、南牧村を含む地域での実態把握が進展しておらず、コンタクトを通じて情報収集を試みている。

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Swarm Planning, Design Scienceを用いた防災と環境教育の両立に関する実証研究

  • 上原 三知(農学部 教授)
  • 2024/07/02
Swarm Planningは、COCDにより開発された対立意見を活用する手法で、ロブ・ロゲマ氏によって提案され、発展されたプロセスです。本研究では、東日本大震災の復興課題に適用し、防災と環境保全の両立を目指した議論と計画を促進しました。Swarm Planningを採用したチームは包括的な議論を展開し、リラックスした状態での参加が示されました。結果として、Swarm Planningを用いた復興計画案は高く評価され、防災と環境保全のバランスを取った革新的なアプローチを示唆しました。

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サンゴ礁海域における海底湧水の拡がり方の解明をめざした潮流シミュレーションモデルの構築

  • 豊田 政史(工学部 准教授)
  • 2024/07/02
与論島の東部沿岸海域では,かつて美しいサンゴ礁が広がっていたが,1998年の白化現象以降,回復が遅れている.その原因の一つとして,海底湧水による栄養塩の流入が指摘されている.申請者は,海底湧水の拡がり方を解明するため,現地観測とシミュレーションモデルの構築を行ってきた.2023年の現地観測では,潮汐に応じた特徴的な流れ場が確認されたが,再現計算ではその一部しか再現できなかった.今後は,詳細な地形データを取得し,モデルの精度を高めることで,海底湧水の拡がり方を推定していく予定である.

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