信州大学

組織について

Organization

組織について

今すぐ災害のすべてを未然に防ぐために、今すぐ環境を良くすることができればよいのですが、そうもいきません。
だからグリーン社会協創機構は「環境」「災害」2つをセットにした形にし、
環境に対していいことをすることも、災害に備えることも、
両方を推進していくことにしました。

“地域”の環境づくり、
安全・安心から着実に始める

環境マインド推進センター

  1. ⼈材育成推進部⾨

    CNを中心とした教育プログラムを通じて環境問題に関する取り組みに貢献する学生や地域の方の人材育成の推進をします。

  2. 研究・開発推進部⾨

    CNを中心とする持続可能な社会構築のための取り組みや災害などのリスク軽減に役立つ研究の支援や、それらのプロジェクト創出などを推進します。

  3. 地域CN推進部門

    大学キャンパスに留まらず、周辺のCNに関する活動や計画策定など、地域のCNに関連する取り組みを支援します。

地域防災減災センター

  1. 防災減災教育部門

    自身の安全確保を始め、地域の防災・減災、復興に貢献する人材を育成します。

  2. 防災減災研究部門

    大学の強みを活かして、自然災害をはじめ、災害に対する基盤・災害文化・組織人間行動など、幅広い防災科学研究を行います。

  3. 地域連携部門

    学外の防災組織や機関との連携を強化して、防災情報ネットワークの構築や運用をして、災害時の相互協力の充実と拡大を図ります。

  4. 医療支援部門

    高度救急救命センターを中心に、DMAT(災害派遣医療チーム)の活動をはじめとした救急救命医療活動・災害派遣医療を推進します。

History

沿革

1998年4月
工学部 ISO14001 認証取得(国公立大学・大学院初)
2001年8月
環境マネジメントインターシップ試験運用開始
2003年8月
環境マネジメントインターシップの本格運用開始
2008年4月
「環境マインド推進センター」発足
2015年4月
「地域防災減災センター」発足
2017年3月
ISO14001の認証登録返上に伴う本学環境マネジメントシステムへの移行
2022年4月
「環境マインド推進センター」と「地域防災減災センター」を統合し「グリーン社会協創機構」発足
Message

機構長からのご挨拶

近年地球レベルで温暖化が進み、人々は過去に産業発展を最優先にしてきた代償を償わなければ、大切な次の世代の人々に安心して過ごせる大地を引き継ぐことが出来ないと気づき始めました。

こうしてサステイナビリティー、ESG(Environment=環境、Society=社会、Governance=ガバナンス)、SDG’s(Sustainable Development Goals = 持続可能な開発目標)という言葉を掲げ、世界中の人々の意思を同じ方向に向け、一人では出来ない地球環境の再生を図ろうという動きが加速しています。

信州大学は自然環境の保全を理念に掲げ、地域貢献に積極的に取り組み、2001年には国公立大学及び大学院として初めて環境マネジメントシステムの国際認証規格であるISO14001の認証を取得しました。

そして2022年4月、「地域・社会との連携の下、(略)環境問題及び社会問題を解決し、安全・安心な地域づくり及び持続可能な社会の実現に寄与する」との目的で「グリーン社会協創機構」を立ち上げました。本機構は「環境保全活動と防災活動は表裏一体である」との発想のもと、これまで環境問題の教育・研究を行ってきた組織と、防災減災問題の教育・研究を行ってきた組織を統合して発足した点に大きな特徴があります。

長野県は二酸化炭素を含む温室効果ガス正味排出量を2030年度に6割減(2010年比)、2050年度にゼロを目指しています。本機構は様々な取り組みを通じてこの目標達成に資するべく活動を続けて参りたいと考えています。

どうぞご期待ください。

信州大学 グリーン社会協創機構機構長 藤澤晃

Members

メンバー紹介

グリーン社会協創機構 副機構長 兼 環境マインド推進センター長

林 靖人

はやし やすと

信州大学 副学長/総合人間科学系 教授
総合人間科学系 教授
学術研究・産学官連携推進機構 社会連繋推進本部長
学術研究・産学官連携推進機構 ユニバーシティ・エンゲージメント室長
教育学生支援機構 キャリア教育・サポートセンター長
教育学生支援機構 全学横断特別教育プログラム推進本部長
略歴 信州大学大学院総合工学系研究科修了。専門は感性情報学、実践研究テーマとしてブランドを対象とする。また、大学発ベンチャーでの経験やコンサルタント経験を活かし、産学官連携×地域課題解決事業の創出、キャリア形成やアントレプレナー育成に取り組む。
ひとこと 環境・持続可能性を考えることで安全・安心な社会の構築を目指すのが本機構のミッションです。研究・教育の面から地域・社会の「サステナビリティ・チェーン」を創造します。また個人としては、企業ブランドにも関わる「倫理的(エシカル)消費/生産」(SDGs No.12)についてナッジなど行動を誘発する心理的なシカケづくりに取り組みたいと思います。

地域防災減災センター長

菊池 聡

きくち さとる

信州大学人文学部 教授
略歴 京都大学教育学研究科博士課程中退。専門は認知心理学、文化情報論。人の「考え方」(認知)の特徴を科学的に解明して、実生活に応用していく認知心理学の研究に取り組む。中でも、これらの成果をもとに、的確で偏りのない意思決定や判断につながる批判的思考(クリティカルシンキング)の教育をめざしている。
ひとこと 防災減災力を高めるためには、人の心理の理解が欠かせません。災害に万全の備えをしたつもりでも、緊急時には、さまざまな「思い込み」や「錯覚」のために適切な判断が妨げられ、危険な事態が引き起こされてしまいます。いざという時のために、こうした人の心理をよく理解して対策を講じておくことが重要なのです。

地域防災減災センター 医療支援部門長

今村 浩

いまむら ひろし

信州大学 医学部 救急集中治療医学教室 教授
附属病院高度救命救急センター長
略歴 横浜市立大学医学部卒業。国家公務員共済組合虎の門病院を経て1993年より信州大学医学部附属病院勤務。専門は救急・集中治療医学。現在、附属病院災害対策準備室長として、院内および地域の災害医療の質の向上に取り組んでいる。
ひとこと 救命センターでは「国内最高レベル、かつ患者さんにとって最良と感じられる救急医療・集中治療を提供する」ことを目指しています。災害への備えにおいても、命と健康を守ることに加え、人文・社会科学系など他の分野と連携することにより、安心・安全を市民が実感できる社会の構築に貢献してゆきたいと思います。

環境マインド推進センター 人材育成推進部門長

高野 嘉寿彦

たかの かずひこ

信州大学 総合人間科学系 教授
学術研究院 総合人間科学系長
略歴 東京理科大学理学部第一部数学科卒業、同大学院理学研究科修士課程修了、同博士課程修了。専門は数学(微分幾何学、情報幾何学)で、統計的モデルなどの幾何学的な性質を調べている。
ひとこと 工学部では環境機能工学科(現在はありません)に所属、松本キャンパスに異動後、松本キャンパス環境内部監査委員会委員長(2008年度)として環境関連の規程の整備や環境内部監査の運営に携わってきました。みんなで環境を考えましょう。

環境マインド推進センター 地域CN推進部門長

茅野 恒秀

ちの つねひで

信州大学 人文学部 准教授
略歴 法政大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(政策科学)。日本自然保護協会勤務、岩手県立大学准教授を経て2014年より現職。専門は環境社会学、環境・地域エネルギー政策。長野県地球温暖化対策専門委員などを歴任。著書に『地域社会はエネルギーとどう向き合ってきたのか』(共編、2023年、新泉社)など。
ひとこと 「郷土史から政策まで」を扱うフィールドワーカー。20年以上にわたって地域社会に軸足を置きながら、環境問題の解決に向けた社会システムの構築のために問い、解き、説く研究/実践を続けています。信州大学人文学部社会学研究室を拠点に専門教育に携わる他、共通教育科目として「環境エネルギー政策論」を担当しています。

地域防災減災センター 防災減災教育部門長

廣内 大助

ひろうち だいすけ

信州大学 教育学部 教授
教育学部 学部長補佐
教育学部 防災教育研究センター長
略歴 名古屋大学大学院文学研究科修了。専門は自然地理学,とくに地形学。
活断層など地震で起こる地殻変動を考慮した地形の形成を研究。地震に止まらず地形と水害の関係、災害常襲地の災害文化とこれを生かした防災教育にも取り組む。
ひとこと 防災は人づくりが重要です。大学教育で社会においてリーダーとなれる防災人材の育成に加えて、学校での防災教育・地域防災の活動の仕組みをつくりながら取り組んで行きます。

地域防災減災センター 防災減災研究部門長

若月 薫

わかつき かおる

信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科 教授
略歴 東京理科大学理学部第一部化学科卒業、同大学院理学研究科修士課程修了。米国メリーランド大学大学院火災工学科修士課程修了、機械工学科博士課程修了。専門は熱工学、火災工学、実験工学、赤外線分光、安全衛生。現在は,防護服に関して生じる人体と環境との間に生ずる熱移動と高性能繊維の紫外線劣化が防護性能へ与える影響を研究。
ひとこと 研究内容は、熱工学及び材料工学を幅広く使った横断的な研究アプローチで、「火災から人や財産を守る」ことです。防火性能の限界及び安全性をどのように使用者に認識させるか、という全く相反する点も意識した研究を実施します。

地域防災減災センター 地域連携部門長

吉谷 純一

よしたに じゅんいち

信州大学 工学部 水環境・土木工学科 教授
略歴 北海道大学工学部土木工学科卒業、カリフォルニア大学デービス校土木環境工学科修了。国土交通省の研究機関、京都大学防災研究所などを経て、2016年に信州大学に就任。専門は水文、水資源、防災。令和元年千曲川災害の土木学会調査地区団長などを務める。
ひとこと 河川を中心とした水と人々の関係を俯瞰的に研究しています。令和元年東日本台風で多く発生した逃げ遅れは人命にかかわる重要な研究課題です。逃げ遅れは、普段の備え、水害の知識、心理、施設整備、予警報など人間側の要因と豪雨から氾濫・浸水までの水の物理的な諸要因の相互関係の結果です。これを踏まえ、全員が適切な避難行動をとる方策を研究しています。
Faculty

連携教員

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氏名 所属学部 連携/CN*1 防災減災*2 研究分野
勝亦 達夫 キャリア教育・サポートセンター 建築史、まちづくり、キャリア教育
仙石 祐 グローバル化推進センター グローバル教育、バーチャルリアリティ
永田 浩一 グローバル化推進センター 教育学
天野 良彦 工学部 生物化学
遠藤 洋平 工学部 耐震診断、数値解析、建造物保存
小林 一樹 工学部 環境情報センシング、リモコンエージェント
酒井 俊郎 工学部 界面化学、コロイド化学、複合材料
高村 秀紀 工学部 建築環境・設備
豊田 政史 工学部 水工学
松田 昌洋 工学部 木質構造
沖嶋直子 教育学部 栄養学、健康科学, 災害時の食支援
竹下 欣宏 教育学部 地質学
西 一夫 教育学部 日本古代文学・古典文学、古典文学教育
福田 典子 教育学部 衣生活教育学、被服整理学、被服学
水谷 瑞希 教育学部 森林生態学
笠原 里恵 理学部 鳥類学、河川生態学、陸水学、保全
榊原 厚一 理学部 水文学
東城 幸治 理学部 進化生物学、生物多様性・分類、発生生物学
宮原 裕一 理学部 環境影響評価、環境化学
山田 昌樹 理学部 堆積学、自然災害科学
秋山 佳丈 繊維学部 知能機械学・機械システム、生体医工学
浅尾 直樹 繊維学部 応用分子、材料化学
宇佐美 久尚 繊維学部 有機光化学、光触媒、機能性繊維
高島 誠司 繊維学部 再生医学、生殖生物学、実験医学
森脇 洋 繊維学部 環境動態解析、環境化学、環境社会システム
矢澤 健二郎 繊維学部 生体関連化学
山口 昌樹 繊維学部 生体医工学、知能機械システム、計測工学
伊原 正喜 農学部 藻類、二酸化炭素固定、蛋白質工学、代謝工学
上原 三知 農学部 環境デザイン、景観計画(近代造園学)、地域計画
内川 義行 農学部 農業土木学・農村計画学
大窪 久美子 農学部 環境農学(含ランドスケープ科学)
末定 拓時 農学部 木質科学、木質材料、木質構造
鈴木 香奈子 農学部 高冷地生物生産管理学
鈴木 純 農学部 灌漑工学、環境修復工学
竹田 謙一 農学部 動物生産科学
堤 大三 農学部 砂防工学
松島 憲一 農学部 植物遺伝育種学
三木 敦朗 農学部 森林政策学、森林経済学
渡邉 修 農学部 作物学、環境農学(含ランドスケープ科学)

*1 環境問題、カーボンニュートラル等 (環境マインド推進センター)

*2 防災、減災、医療等 (地域防災減災センター)

Access

交通アクセス

信州大学 グリーン社会協創機構

住所:
〒390-8621
長野県松本市旭 3-1-1
電話番号:
0263-37-2146
email:
ssxi@shinshu-u.ac.jp
URL:
https://ssxi.shinshu-u.ac.jp/