わたしたちの思い
思い立った背景
わたしたち信州大学が
グリーン社会協創機構という
組織を創らなければならないと
思った背景はこんな考え方です。
1985年、科学者らによってオゾン層の穴(オゾンホール)が発見されました。オゾン層をわたしたち人類が傷つけてしまっていたのです。オゾン層とは地球を取り巻く大気のさらに外側にある薄い層で、太陽から降り注ぐ大半の紫外線を吸収してくれています。このオゾン層が無くなってしまったら、大量に紫外線が地上に届くようになって、生物のDNAを傷つけたり、ひどい日焼けをして皮膚がんになったりして、人類にとって、地球上の生物にとって大きなリスクが考えられます。
一説によるとオゾン層の破壊は1970年代に始まったようですが、破壊が発見された2年後の1987年にオゾン層を破壊していた有害化学物質の使用をやめようという国際合意がなされました(モントリオール議定書)。
これによってオゾン層の回復が最近確認され、2066年までにはすべて回復か…とも言われています。
オゾン層破壊の原因は冷蔵庫やエアコンなどの家電製品やスプレー缶で扱われるクロロフルオロカーボンとされました。モントリオール議定書はこの使用を規制したのです。
なぜ、こんな将来に希望を持てるニュースが聞けたのでしょう?
世界中でこのオゾン層を壊してしまう原因のものの使用をやめようとみんなで頑張ったんです。
地球規模でみんなで力を合わせて一つのゴールに向かうとこんな風に大きな成果が得られるんですね。
わたしたちグリーン社会協創機構は、このオゾン層の例のように、災害や環境問題に対してみなさんと一緒に考えて、行動して、次の世代に引き継ぐことが出来る未来を目指したいのです。
生い立ち
グリーン社会協創機構の
もととなった、
「環境マインド推進センター」と「地域防災減災センター」
信州大学の環境への取り組みは古くは1998年に遡り、工学部に於いて環境機能工学科を設置したところから始まります。
環境マインドを持つ人材の養成には力を入れてきていて、環境マネジメントインターシップというカタチでスタートします。
凡ゆる取り組みが実り、評価され、「環境マインド推進センター」を設立します。
-
2011年3月11日、東日本大震災 2011年3月11日
東日本大震災三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とする大地震が起きます。
この未曾有の大災害となった東日本大震災は世界中に衝撃をもって伝えられます。
環境に関して以前から取り組んできたわたしたち信州大学にとっても大きな衝撃でした。 -
2014年7月9日、台風8号豪雨 2014年7月9日
台風8号豪雨長野県南木曽町読書の梨子沢で土石流が発生しました。
以前から土石流による被害が多く「蛇抜け」と呼ばれ恐れられ、住民の方にはそれなりの知見と準備が
あったであろうと思われるにも関わらず、複数の全壊半壊屋、死傷者が報告されています。 -
同年9月27日、御嶽山が噴火 同年9月27日
御嶽山が噴火午前11:52、登山客の方々が山頂に数多く居る時間帯で、多くの方が巻き込まれました。
わたしたちとして出来ることがあるのではないか、しなければならないのでは無いかと考え、
「地域防災減災センター」を作りました。
そのあとも、災害は続きます。
-
2019年10月19日、台風19号により千曲川が決壊 2019年10月19日
台風19号により千曲川が決壊そもそも災害が起き、それに備えなければならないようになってしまったのはその災害を起きやすくしてしまったわたしたちに原因があります。
以前から環境に関して取り組んできていたわたしたちは、環境を壊してしまっている「わたしたちに災害の原因がある」ことに気がついたのです。
環境保全活動と防災減災活動は一緒に取り組まなければならないのでは・・・。
そんな考えから「環境マインド推進センター」と「地域防災減災センター」を一つの組織にして
「グリーン社会協創機構」を作りました。